久保木工株式会社
北海道旭川市にある久保木工で、木を愛する社長、そして社員のみなさんによって、このログハウスは作られています。

体育館くらいある大きな建物がいくつも並ぶ、
ウッディ王国。
ここで、北海道産の木材が、加工されています。
木の特性を生かし、
木の肌をきれいに磨き、
木の香りを守り、
木を熟知している職人さんから生まれるログハウスや木製品数々は
パワーを感じます。

木材含水率
木に含まれる水分の割合を木材含水率という言葉で表現されます。
木の加工に「木を乾燥させる」という重大な工程があります。伐採後の木は生材と呼ばれ、含水率が40~300%と言われています。十分に乾燥されていない木材は、重く、腐りやすく、収縮、変形を起こし、強度も乾燥木材に比べて劣ります。生木を放置して乾燥させた場合、表面が先行して乾燥し、内部との歪みが生じ表面が割れていき、さらに乾燥が進むと内部が割れていく、などの症状が起きるほか、不均一な乾燥は、木材がそったり、変色を起こします。一定の含水率に達した時、木材の吸湿と放湿が同じスピードになり、木材の収縮・変形が収まり、製品として使える状態になります。
前述したように、乾燥の仕方にばらつきがあった場合、収縮、変形を起こし、建築用材として使用した際、重大な狂いが生じるため、この乾燥させる工程は、木材の加工で、最も重要と言っても過言ではない工程となります。

木の調湿効果
木は切られた後も呼吸をしているため、木でできた家は、調湿能力が非常に優れています。木材の細胞が、空気中の水分を吸収したり放出して、室内を快適な湿度に調節してくれます。梅雨時は室内がカラっとし、乾燥する冬には適度な湿度を保ってくれます。また、こうした湿度調整は、住まいの敵といわれるカビや結露の発生も抑制してくれるだけでなく、ほこりや湿ったところを好むダニの発生も抑制してくれます。

木の断熱効果
木を触った時の感触を覚えていますか?
触っても冷たい感じがしません。
木材は、熱を伝えにくく、適度に熱をたくわえる、断熱性と保温性に優れています。
身近な木といえば、鍋の柄や木ベラなどの調理器具。
そして、最近では、あまり見かけなくなりましたが、木のお椀。
手に持った時、ガラスや陶器のものに比べて熱くなりすぎず、口を安心してつけられる。そして、中の汁の温度は、適度な熱さを保っている。
木には、断熱性と保温性がある、という事は、意外と日常で体感しているのではないでしょうか。

木製窓
木製窓ってご存知ですか?
日本の住居の場合、アルミサッシが主流だと思います。 私の家もアルミサッシを使った家です。 冬になると、窓から冷気を感じ、カーテンをきっちり閉めなおす、ということありませんか?
こちらの写真は、旭川の工場を見学させて頂いた時の写真。
-15℃の雪降る中の見学。
各モデルログハウスには暖房器具は入っていませんでしたが、肩をすくめなければならないほどの寒さは感じず、窓側に立っても特に冷気を感じることはありませんでした。
これは、ペアガラス効果と、外気を遮断してくれる木製窓の効果とも言えるのではないでしょうか。
そして何より、せっかくのログハウス。
無機質のアルミサッシを入れるよりも、風景との馴染みの良い木製窓が、しっくりくるのでは。

森林浴
日本で「森林浴」という言葉が使われるようになったのは、わりと最近の話で、1982年林野庁などによって、提唱されたようです。
森林浴効果は科学的なものより、精神的なものが大きいと言われてましたが、林野庁・厚生労働省・各研究機関や大学・企業などが研究をすすめています。科学的な効能としては樹木が発散するフィトンチッドと呼ばれる物質が作用しているとされ、特にマツ、ヒノキなどの針葉樹林ではフィトンチッドの発散量が多く、免疫力の向上などに寄与するという論文が発表されています。
久保木工株式会社のウッディ旭川見学写真